カウンセリングセミナー 上級コース2018

 現場を持つ専門職としてカウンセリング・ケースワークを広げる 

 

定員に達したため締め切らせていただきました。
たくさんのお申し込みありがとうございました。

 

リーフレット(PDF)

Ⅰ.見立ての<基本4型>に、<上級4型>を加えて、全8型を完成させます

本講座では、基本コースで学んだ「見立て」の型を増やし< 見立ての全8型> を完成させます。基本コースで学んだ見立ての基本4型で臨床現場で出会う事例のほぼ90% をカバーできましたが、上級コースでこれを見立ての全8型に拡張することで現場でのほぼ100% の事例に正しい見立てを作れるようになります。

全8型は次の通りです。 ( 青番号:基本4型、赤番号:上級コースで新しく学ぶ上級4型)

定型心理発達
   1.学童期の葛藤と、その身体化症状、不適応問題
   2.思春期の葛藤とその精神症状や行動化、親子間葛藤(=反抗期)
   3.成人期の葛藤とその精神症状
非定型心理発達
   4.被虐待者「異邦人」とその精神症状、不適応問題
精神障害の心理発達
   5.軽度知的能力障害・境界知能とその不適応問題
   6.自閉症スペクトラム障害( 広汎性発達障害) の症状・対人理解とその不適応問題
   7.統合失調症・統合失調症型障害の症状・対人理解とその不適応問題
   8.認知症・高次脳機能障害の症状とその不適応問題

2.上級コースでは、見立ての< 全8型> を応用して、よく知られた疾病概念を見立て直します

「共依存」、「AC」、「境界性人格障害」、「自己愛性人格障害」、「双極性II 型障害」など、精神医療、カウンセリングの現場でラベリングされることの多い疾患概念を取り上げ、その多くに見立ての誤りのあることを解明し、その歴史的背景を踏まえて解説します。そして、それらを見立ての全8型から再分類して理解を深めます。

また、同じような視点から「バーンアウト症候群」についても「見立て直し」をします。

3.さらに上級コースの演習では、次のような見立ての応用・深化を進めます

(1) 見立てを作る演習を一歩進めて、夫婦がどんな「見立て」の組み合わせの時に、子にどんな心理発達の問題が引き起こされるかという視点を養います。これによって、家族システムの問題をより深く検討します。

(2) 正確な見立てを作ることが、治療・カウンセリング・ケースワークを進めていくためのもっとも大切なことですが、上級では、正確な見立てができた後の具体的な治療技法(= 傾聴と助言のタイミング) について理解を深めます。それには、まずクライアントの葛藤に向き合う①治療者の心の位置を体得しなくてはなりません。ついで実際の②助言の仕方(してはいけない助言と、しなくてはならない助言、その助言のタイミング)を学びます。

■ 講師 高橋和巳 野口洋一

 <基本4型>に加えて、新たな見立て、< 上級4型> を学びます。(講義8時間)
 誤ってラベリングされやすい疾患概念を取り上げて、見立てを正します(講義4時間)
 上級4型の見立てについて、実際の「逐語録」で演習します(演習24時間)

 日時 全6回 偶数月の日曜日 午前10時~午後5時 講義2時間 + 演習4時間

 場所 飯田橋レインボービル JR 飯田橋駅 西口6分 ・ 地下鉄飯田橋駅B3出口5分

受講のご案内

上級・臨床コースの日程と申し込み方法

上級コース

カウンセリングセミナーには、(1)基本コースと (2)上級コースの2つがあります。
この案内は、上級コースの案内です。(※上級コースは基本コースの修了者が受講出来ます)
 

日時と場所

日程 隔月の日曜日(全6回)
      ①2月18日(日)   ②4月15日(日)   ③6月17日(日) 
      ④8月19日(日)   ⑤10月21日(日)    ⑥12月16日(日) 
時間 午前10時~午後5時     講義2時間(午前)+演習4時間(午後)
    昼食:教室内で飲食ができます。ただし、ゴミは各自お持ち帰りください。

場所 飯田橋レインボービル1F C+D 会議室
    JR飯田橋駅 西口 徒歩6分 / 地下鉄飯田橋駅 B3 出口 徒歩5分

参加資格

カウンセリング、ケースワーク、医療、保健・福祉、介護、教育、他の相談業務などに関わる専門職の方で、下の2つの条件を満たす方。

1. 医師・保健師・看護師・精神保健福祉士・社会福祉士・介護福祉士・臨床心理士・産業カウンセラー等、専門資格(公的資格、民間資格を問いません)をお持ちで、守秘義務を十分に理解する方
   (2017 年までのセミナーに参加された方はそのまま継続して参加資格があります)

2. カウンセリングセミナー基本コースを修了(もしくは予定)された方で、講義内容を理解されている方。

定員  80名

原則として通年(全6回)参加です。定員に余裕がある場合に限りスポット参加を受け付けます。

参加費用

全6回(合計)
一般    50,000 円 *分割可(25,000×2 回・・・1 回目:1 月 / 2 回目:7 月)
学生割引  35,000 円 *分割可(17,500×2 回・・・1 回目:1 月 / 2 回目:7 月)
   (学生割引の対象者は、主たる日常活動を学業においている方とします)
スポット参加   10,000 円 / 1 回

支払方法:申込受付時にお知らせする指定口座にお振込みください。
   入金された参加費はお返しすることができませんのでご承知おきください。
   また、通年参加が前提のため、後半のキャンセルは受け付けません

申し込み方法

①氏名(ふりがな)、 ②郵便番号・住所、 ③電話番号、 ④E-mail address ( 携帯address も可/ 事務局addressからのメールを受信できるように設定をしてください)、 ⑤所属機関、 ⑥資格を明記の上、E-mail にてお申し込みください。E-mail が無い方はFAX で受け付けます。
   分割/ 学割をご希望の方はその旨を明記してください

申込受付期間 : 2017年11月1日~ 定員になり次第締め切りますので、お早めにお申し込みください。
申込後、事務局から参加可否の返信が無い場合には、お手数ですがお問合せください。

お問合せ先・申し込み先
   HCM事務局 ( こころの相談室 ハーモニーみたか内) 担当:大内・石井・武井
   〒180-0013 東京都武蔵野市西久保 2-12-4 磯貝ビル201
    E-mail info@harmony-mitaka.com / TEL 0422-56-8840 / FAX 0422-47-8400

時間割

講義と演習 < 基本4型> と、< 上級4型> を理解するための知識と演習

講義:10:00~12:00  演習:13:00~17:00

1. 2月18日(日)

 1 学童期と「成人学童期」(定型心理発達の心理) 10:00~12:00 講師:高橋
 1.学童期心理とその見立て
 2.「成人学童期」の母親を持つ子の問題 (拒食症、不登校)

演習Ⅰ.成人学童期 13:00~17:00 講師:高橋・野口
 ① 拒食症女児の母親の事例
 ② 研究テーマを決められない、と訴える男性研究者の事例
 1.拒食症と母子関係を理解する
 2.「成人学童期」心理を理解する

2. 4月15日(日)

 2 統合失調症・統合失調症型障害(精神障害の心理-1) 10:00~12:00 講師:高橋
 1.統合失調症の精神医学的理解
 2.統合失調症型障害
 3.双極性障害

演習Ⅱ.統合失調症 13:00~17:00 講師:高橋・野口
 ① 初期介入事例
 ② 慢性期カウンセリング事例
 1.カウンセリング適否の判断と介入方法を知る
 2.慢性期の心理を理解する

3. 6月17日(日)

 3 自閉症スペクトラム障害(発達障害の心理)含:広汎性発達障害 / アスペルガー症候群
   10:00~12:00 講師:高橋
 1.自閉症スペクトラム障害
 2.他の障害との鑑別の要点

演習Ⅲ.自閉症スペクトラム障害 13:00~17:00 講師:高橋・野口
 ① 母と子、双方の面接事例
 ② 知的障害との鑑別が問題となった事例
 カウンセリングにおける訴えや言葉から自閉症スペクトラム障害を理解

4. 8月19日(日)

 4 認知症・高次脳機能障害(精神障害の心理-2) 10:00~12:00 講師:高橋
 1.認知症・高次脳機能障害
 2.その対応の要点

演習Ⅳ.脳機能障害 13:00~17:00 講師:高橋・野口
 ① 高次脳機能障害患者の家族カウンセリング事例
 ② 認知症事例
 認知症(脳機能障害)の見立てとその心理を理解する

5. 10月21日(日)

 5 人格障害を見立て直す 10:00~12:00 講師:野口
 1.人格障害の概念と論点の整理
 2.人格障害の10 類型をそれぞれ<全8型>から見立て直す
 3. 反社会性人格障害 / 行為障害

演習Ⅴ.被虐待者「異邦人」 13:00~17:00 講師:高橋・野口
 ① 人格障害と誤診された事例 
 ② 思春期(中学生)被虐待児のスクールカウンセリング事例
成人期以前の「異邦人」の特徴とその心理発達過程を理解する

6. 12月16日(日)

 6「共依存」・「AC」・「バーンアウト症候群」などを見立て直す
  10:00~12:00 講師:野口
 1.見立て8型からの再理解
 2.アプローチの再考

演習Ⅵ. 13:00~17:00 講師:高橋・野口
 予告なしの事例・応用演習

講義・演習内容

 <基本4型>と、<上級4型>を理解するための知識と演習

 カウンセリング講義・精神医学講義

Ⅰ.新しく見立ての<上級4型>を学び、<基本4型>と合わせて<全8型>を完成させます

1. 定型心理発達「学童期」と「成人学童期」
定型心理発達は①幼児期→②学童期→③思春期→④成人期と進みます。基本コースで③思春期と④成人期を学びました。上級では②学童期を学びます。学童期は、親や先生の倫理規範(生き方のルール)をよく理解して、それに従えるという発達段階です。この段階での子どもの悩み(葛藤)は精神症状ではなく、身体化症状(腹痛・抜毛・チック)や行動化として現れることはよく知られています。一方、年齢は成人に達していても心理的には学童期にとどまっている人がいます。セミナーでは「成人学童期」と名づけています。「成人学童期」の症状もまた身体化症状や行動化が中心です。講義では、本来の学童期(子ども)の不適応問題を概観するとともに、「成人学童期」について詳しく学びます。親が「成人学童期」の場合、子にどんな心の問題が生じるかを、拒食症、不登校問題などを取り上げて検討します。

2. 精神障害・発達障害の理解を広げます

① 統合失調症
統合失調症は慢性・遺伝性の脳疾患で、前駆期、急性期、寛解期、慢性期と特徴的な経過をたどり、経過中にまったく異なる2つの症状、< 陽性症状=急性の幻覚妄想> と< 陰性症状=慢性期の生活障害> が現れます。2つが混同されると疾病の本質を見逃します。また、各症状に対する治療法と対応できる専門機関も異なります。脳疾患としての精神医学的理解、疾病による喪失体験という心理的理解、そして社会適応を維持し生活障害を支えていくための支援の方法を概説します。

② 自閉症スペクトラム障害(自閉症・広汎性発達障害・アスペルガー症候群など)
自閉症スペクトラム障害は対人的相互関係・社会関係の質的な障害です。これは知的能力障害者の「幼い愛着関係と未熟な社会適応の様式」とは全く異なるものです。自閉症スペクトラム障害はその知的能力の程度によって、適応の様式やその問題の現れ方は大きく相違し、見立ての誤りを招くこともあります。「知的問題はない」とされるアスペルガー症候群の場合には、どのように問題が現れるのかを詳しく取り上げながら、他の発達障害との鑑別の要点を示します。

③ 認知症・高次脳機能障害
認知症・高次脳機能障害は脳の器質性疾患ですが、これらは発症するまでに一度は正常な心理発達を遂げ、成人として社会適応ができていた期間があるため、発病による能力低下が大きな「喪失体験」となります。発症は家族にも大きな心理的混乱と喪失をもたらし、家族の心理発達段階(見立て8型の組み合わせ)によっては支援・介護の中で様々な問題を生じさせます。家族のうつ病、高齢者虐待や障害者虐待などです。これらの関係を精神医学的、心理学的な視点から検討します。

Ⅱ. 現場で「見立ての誤り」の多い疾患概念を取り上げ、8型からこれを学び直します

誤解の多いラベリング、その中で下記の4つを取り上げ、見立て8型から学び直し、見立てを正します。

1. 人格障害を見立て直す
人格障害概念は、(1) 統合失調症の不全型、(2) ある特定の精神疾患とは関連づけられないが脳の器質的疾患が疑われているもの、(3) ある性格傾向が強調されたもの、などが寄せ集められたものになっています(DSM-V では10 類型)。これらを個々に見てみると、現場で問題になる例はごく限られてくることがわかります。また診断を精査すると、分析的な解釈に偏り、知的能力の評価が不十分で見立て直しが必要な事例も少なくありません。講義で人格障害10 類型を見立て直します。

2.「共依存」・「AC」・「バーンアウト症候群」を見立て直す
「共依存」・「AC(アダルトチルドレン)」の概念は、嗜癖領域に限らず広く使われるようになっていますが、これらの事例を精査すると、異なる問題をないまぜにして表面的な特徴だけから見立てられていることが分かります。実際は、成人I期や被虐待者「異邦人」の葛藤の一側面、あるいは境界知能の不適切な対人関係の表れであることが分かります。また「バーンアウト症候群」もうつ病との異同が不明確なまま使われています。見立て8型からこれらを見立て直します。

 事例詳解・演習(I~VI)

演習Ⅰから演習Ⅳは、上級4型を典型的に示すカウンセリング事例の逐語録を提示し、詳解していきます。誤診されやすいもの、介入方法の違いを明示したいものは、比較できるように2事例を提示します。また演習Ⅴでは、「異邦人」の理解をさらに深めるために「被虐待児」(中学生)の事例を検討し、演習Ⅵでは、予告なしの事例で見立ての演習を行います。

講師紹介

■ 高橋 和巳氏

 精神科医 医学博士 1953年生
 風の木クリニック院長(千代田区・麹町) http://www.kazenoki.jp/

慶應義塾大学文学部を中退、福島県立医科大学を卒業後、東京医科歯科大学にて睡眠脳波・大脳生理学・脳機能マッピング等の脳科学研究を行った。長く都立松沢病院に勤めて統合失調症などの精神科一般の診療の他、精神科救急やアルコール専門外来、家庭内暴力・拒食症・引きこもり等の家族問題に関わってきた。同院精神科医長を退職後は2004 年に風の木クリニックを開業し診療を続けている。また、カウンセラーの教育にも熱心でスーパーヴィジョンを行っている。

著書に、『「母と子」という病』(ちくま新書)、『消えたい』、『子は親を救うために「心の病」になる』、『人は変われる』(ちくま文庫)、『新しく生きる』(三五館)、『私は悪い子?』(学習研究社)、『本当のうつ病』( 佼成出版社) など多数がある。

■ 野口 洋一氏

 心理カウンセラー 精神保健福祉士 1961年生
 あさくさばしファミリーカウンセリングルーム室長(台東区・浅草橋) http://www.asakusabashi.net/

早稲田大学、明治学院大学卒業。心理学、精神保健学、ソーシャルワーク等を学ぶ。

栃木県立岡本台病院、大石クリニックに精神科ソーシャルワーカーとして勤務し、主に嗜癖関連問題、家族関係問題に取り組む。その後は1998 年4 月にあさくさばしファミリーカウンセリングルームを主宰して現在に至る。上記の他、引きこもりや摂食障害など思春期の問題や悩み、うつや育児不安など大人のメンタルヘルスに至る幅広い分野でカウンセリングを行っている。また、カウンセラーのスーパーヴィジョンも実施している。

その他、現在、都立精神保健福祉センターにてアルコール関連問題助言者、教育プログラム講師、東京都北区、江戸川区、大田区その他各区の保健センターにて嗜癖問題、母子保健の相談、事例検討会助言者など、公的相談事業にも出務している。

■ セミナー参加者のプロフィール

2013年~2017年の5年間のカウンセリングセミナー上級コースの参加者は計334名でした。参加者のプロフィール(資格と所属)を下記に紹介します。

 

主催 HCM (本当のカウンセリングを学ぶ会)

HCM 事務局
(こころの相談室 ハーモニーみたか 内)
〒180-0013
東京都武蔵野市西久保2-12-4 磯貝ビル201
TEL 0422-56-8840  FAX 0422-47-8400
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